ドイツのブルー
私が小学生の頃、九州の田舎では、自家用車を持っている家は少なく、走っている車と言えば、バスやトラック、商店のバンなどの働く車か社長さん達が乗っているスポーツカーでした。(セダンもスポーツカーに見えていた…そういえば、三輪トラックも走ってた)
ある日、お父さんがお医者さんである友人宅に遊びに行った時に、見たことない車が停めてあった。
初めて見た…VW。(しかもタイプIII)
興奮して友達に質問、
「何ていうト?この車?」
「フォルクスワーゲン!」
「ふぉる…ワーゲン?」
「ドイツ語やけん、変なか名前さ。」
その当時の日本車は、トヨタのパブリカや観音開きクラウン、マツダのキャロルなど、車高が高く、
なんだか丸っこいフォルム。(フォルムなんて言葉、知らなかったけど)
"熱"をおびた少年…。
お医者さんのお父さんに頼んでもらって、ハンドルやらスイッチやらを触らせてもらった。
「無駄のない」なんて言葉も意味も…知らなかった。
その日、訳が分からないうちに“機能美”というウィルスに感染してしまいました。
数日経って、一緒だった友達に
「○○んちのワーゲンがさぁ、カッコよかったね〜!」と言っても、
「何のこと?」
「ほら、青ぉーか車のあったタイ。」
「青? やった?」
発病(興奮)しているのは、私だけ。
親父にも話そうと試みたけど
見た事を上手く説明ができない…子供の私。
機能美
青とグレー間の微妙なブルー
もう50年も前の話です。
ぺリンガー社ドイツシュリンクのスカイブルー
革の色見本を見た時に、あのブルーのVWにタイムスリップ。
機能美(バウハウス)
ワーゲンのグレイッシュブルー
熱は、もう大丈夫。今では、ドイツブルーの抗体を持っています。
…ということで、今回は、Magnu のスカイブルー の紹介です。
マヌーには、4種類の ブルーがあります。
BLA/ブルー
NVA/ネイビー
SBLA/スカイブルー
DBLA/ダークブルー
スカイブルーは、定番色ではないのですが、
根強い人気があります。
アイテムとの相性を気にする色でもあります。
春に生産することが多い色ですが、
ライトブルーのザウルスショルダーを、襟なしの薄いベージュのコートに淡いブルーのマフラーと合わせたお客様とお会いしました。
重くなりがちな冬のコーディネートですが、
清潔で知的な大人の装いでした。
何とも言えない…知的なブルー。
結局
そうとしか言えない…大人の私。
一度手にとってみて下さい。
“熱”は出ないと思いますが、
心が豊かになる…Magnu のスカイブルーです。
ZAULUSshoulder
KM-222 SBLA/スカイブルー
KEGLONG
KM-149 SBLA/スカイブルー