「間違ってないですか?」… ZAULUSshoulder ザウルスショルダー
AJITOでの打合せが終わり、
お客様用の椅子に座る税理士の先生が、前に座る私の頭上を指差して、怪訝な表情で尋ねました。
「あのカバン、間違ってないですか?」
私の頭の上には、ZAULUSshoulder (ザウルスショルダー)をディスプレイしています。
「斜めに歪んでいるのですが、どうやって使うのですか?」
なかなか良い質問です!
ディスプレイする時は、あえて歪な形を強調していますが、この形に意味があるのです。
片側のハンドルが極端に長い…
首長い恐竜みたいなこの”ZAULUS shoulder ”(ザウルスショルダー)は、主に肩がけして使用します。
出し入れ口は、上部と辺の長い方のサイド側にあり、主にそのサイド側を使用します。
この歪な形お陰で、ノートや長財布などの荷物の出し入れがしやすくなるのです!
男女問わず使える“歪んだ”ショルダー…。
色違いで購入されたお客様がおられるほど、これが意外と使いやすい!
先生も面白がって、苦笑い!
皆さんも、是非一度、ZAULUSshoulderを手にとって、肩にかけてファスナー口を開けてみてください!
Magnu 渋谷AJITOアトリエで、お待ちしています。
*ZAULUSshoulderは、現在品薄になっています。追加生産計画中です。
*予約受付中…少量生産ですのでカラー在庫が数本になります。ご希望のカラーがお決まりでしたら問い合わせお願いします。
「ハンドルが繋がったトート」 AJITOの今年最初のお客様
あまり知らせていませんが、Magnuアトリエはサロンとして解放しています。
「ゆっくり商品を見てみたい…」
「好きな色で作れないか…」
「ショルダーベルトを追加装備したい…」など、
予約制ではありますがお客様をお招きして、お話をうかがっています。
今年最初のお客様は、東京都府中市にお住いのNさん。
Nさんは、かれこれ3年ほど前にMagnu アトリエを探して来られました。
椅子に座るなりスマホの画像を見せられて、「このトートバッグは、こちらの商品で間違いないですか⁉︎」
と、まるでドラマの刑事の様に尋問…いえいえ質問されました。
写りの悪い画像でしたが、その黒いトートバッグは、「TOKYO tote/BKスムースブラック KM-160/BK」でした。ちょうどエイジング(使い古した)サンプルが飾ってあったので、手に取って見てもらいました。
「やっとたどり着いた…」とNさん。
情報通のファッショニスタならともかく、Nさんは真面目そうな青年…そんな人が何故??? (※TOKYOtoteについては、「マヌー新聞」もご覧ください。)
スラムダンクなどの作者、漫画家の井上さんを追ったTV「プロフェッショナル仕事の流儀」を見ていて、彼が持っていたトートバッグが忘れられず、DVDを買い求め、もう一度確認をして、「ハンドルが繋がったトート」というワードで検索、そしてMagnu にたどり着いた…と。
後でYouTube で見てみたら、TOKYOtoteが映っているのは、ほんの数秒…
画像は、そのDVDから切り取ったものでした。
井上先生がTOKYO toteをお使いになっている…という事も驚きましたが、
Nさんの情熱がありがたく、嬉しくて、素材やデザインの事やブランドの成り立ちエピソードなど話しました。
細々とだけれども、Magnuを続けてきて良かった!
忘れられない日になりました。
その頃は、アノネイ社のスムース革が手に入りにくくなっていた時でした。
なんとか革を手に入れて、オーダーを頂いて数ヶ月後に、TOKYO tote/BKスムースブラック を渡す事が出来ました。
Nさんは当時28歳、宇宙工学エンジニアを目指す若人。
1st Magnuは、かなり覚悟のいる買い物ではなかったかと思うと作り手として、嬉しい反面、身が引き締まりました。
そんなNさんが、2nd Magnu をお求めにAJITOにお越しになりました。
お求めになったのは
これまたスムースブラック、「TOKYO tote tall/BK KM-159/BK」
ホームページで新作をチェックされていて、この「蓋付のTOKYO tote 」の実物を確認されて、満を持して御購入されました。
商品に盛り込んだ小さなアイデア、
見逃さず気が付いてくる人が居るんだ!
エンジニアとデザイナー
画像通しての不思議なご縁。
TOKYO toteが繋げてくれました。
2020年 謹賀新年
明けましておめでとうございます。
Magnu と yoccattaTOKYO
手掛けている二つのブランドは、世の中を感じながら、人としての気持ちに正直に作ってきました。
2019年は、物創りまたビジネスおいて、悩ましい年でした。
東京でオリンピックが開催されるこの年、
今までの常識、ルールやマナー、価値観が見直される、大きな分岐点になるような気がしています。
インターネットの世界が、リアルな人間の常識を組みこもうと、
また人間がweb上の概念を取り込まなければならない…。
お互いに“もがいている”様にも感じています。
操作技術が進化して、”人の動作”に変化をもたらしました。
人が知識を得ようと図書館(書物)に頼ってきたが、手軽にスマホで検索できる様になった。
物が欲しい時、お店に行かなくても、web上で物を買えるようになった。
情報技術の進化は、“人の意識“に変化をもたらしている様です。
人と人、人と物を結ぶ“手法の変革”が起こっていて、世の中が混乱している。
古いとか新しいとか言われますが、人が求めている事や大切な思いは、変わらない…と信じています。
創業当時からテーマにしている「豊かな気持ち」を感じる物作り。
原点に戻り、
一つ一つ
丁寧に創り、
皆さんと「出逢う年」にしたいと思います。
Magnu と yoccattaTOKYO
よろしくお願い申し上げます。
Takuya
Magnu_AJITO ブログ VOL.1
Magnuのアトリエは、東京都渋谷区にあります。
ここでデザインをし、図面を引き、時には模型も作ります。
ショールームも兼ねているので、バイヤーさんと新型の打合せをしたり、オーダーのお客様が相談にお見えになったりもします。
気に入った物や家具、趣味に関わる道具、自分で撮ってきた写真等…
色んなジャンルの物が少しずつ集まった、変てこりんなアトリエです。
クリエイターの友人達が面白がって、ここを「アジト」と呼ぶようになりました。
Magnuのブログを始めるにあたり、ブログタイトルを「AJITOブログ」としました。
ここで感じた事、原宿で見てきた事、出会った人達の事、新型のアイデアなど…。
AJITOより、お送りいたします。
つたない文章と写真ですが、よろしくお願いします。
Magnu及びyoccattaTOKYO
デザイナー
Takuya